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2013.02.24
無線LANを利用する場合、2.4GHz帯と5GHz帯を利用する事ができます。
・2.4GHz帯利用の場合
2.4GHzで使える規格は「IEEE802.11b」「IEEE802.11g」です。
2.4GHzで使えるチャネルは、IEEE802.11bの場合は1CHから14CHで、IEEE802.11gの場合は1CHから13CHです。
それぞれ使えるチャネルは14個と13個ありますが、同じチャネルを使うと干渉によって速度が低下するなどの問題が発生します。さらに各チャネルは5MHzずつ離れており、指定されたチャネルで無線LANによる通信を行う場合は、中心周波数から両側に11MHzの幅で合計22MHzの幅を使って通信を行う為、隣り合うチャネルとは干渉しあいます。
そこで、2.4GHz帯を使って無線LANを使う場合は、それぞれのアクセスポイントの周波数が重なり合わないように、「1・6・11(14※)」、「2・7・12」、「3,8,13」のように5CHずつ離して、割り当てていく事が一般的です。
※ IEEE802.11bの場合は14chだけが少し離れていますので最大4個使う事が可能です。
・5GHz帯利用の場合
5GHz帯を利用する場合、IEEE802.11aのW52で36・40・44・48の4つのチャネル、W53で52・56・60・64の4つのチャネル。W56で100・104・108・112・116・120・124・128・132・136・140の11個のチャネルが使用できます。
IEEE802.11aの場合にはそれぞれのチャネルの周波数が重ならないような仕様になっていますので、隣接チャネルを割り当てても干渉する事はありません。
5GHz帯の周波数は省令により、屋外での使用が禁止されていますが、W56のチャネル帯のみ屋外での使用が可能ですが、W53とW56にはDFSとTPCの機能が実装される事が必要です。
DFS(DynamicFrequencySelection)
気象レーダーの干渉波を検出した場合、ダイナミックにチャネルを変更する機能。
TPC(TransmitPowerControl)
干渉を回避する為無線の出力を低減させる機能。
この機能により、設計上で、W53とW56のチャネルをスタティックに割り当てると、予期せぬチャネル変更や、停波(アクセスポイントが電波を出さない状況になること)することがあります。
特に窓際に設置したアクセスポイント等は、わたしたちの経験の中でも、よく停波している事があります。また、屋内の割と奥まった所にアクセスポイントを設置すると気象レーダーによる影響は受けにくいのですが、国内のある空港に近い地域では頻繁にTPC機能により停波を起こす事例がありました。
・IEEE802.11nを利用する場合
前項までは2.4GHz帯はIEEE802.11b/g、5GHz帯はIEEE802.11aのような説明となりましたが、IEEE802.11nでは2.4GHzと5GHzの両方の周波数帯を使う事ができます。
IEEE0802.11nを使う最大のメリットはやはりなんといっても伝送速度が最大600Mbpsであることでしょう。
この高速化を実現可能としているのは、チャンネルボンディング、MIMO、フレームアグリゲーションといった複数の技術の組み合わせです。
このうちチャンネルボンディングはIEEE802.11aやIEEE802.11b/gでは使用する帯域幅が20MHzしかありませんでしたが、チャンネルボンディングでは隣接するチャネルを束ねて40MHzとすることで、高速化を図っている為に同時に使用できるチャネルに制限が出来てしまいます。
2.4GHzを利用する場合は、選べるチャネルは2つ、5GHzを利用する場合は9つとなります。
またIEEE802.11nで40MHzを使用する場合は、5GHz帯の利用を強くお勧めします。理由としてはただでさえ干渉が発生しやすい2.4GHz帯で広い帯域を使用する事は、近くのアクセスポイントに干渉による多大な影響をもたらすからです。
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