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【拠点間通信】Siklu屋外用ミリ波ギガビットPtoP 拠点間通信

製品ラインアップ

  • ストリートレベル 無線通信機
    EH-600TX
    ~EH-600TX~
    ・最大スループット:1Gbps
    ・通信距離:約900m以下
    無線局登録不要/従事者免許不要
  • 大容量マルチポイント無線通信機
    MH-B100/MH-T200
    ~MH-B100/MH-T200~
    ・最大総計容量:1.8Gbps
    ・通信距離:約300m以下
    無線局登録不要/従事者免許不要

EH-600TX ストリートレベル無線通信機

Siklu EH-600TXは60GHz帯(V-Band)を利用したアップストリーム/ダウンストリーム合計1Gbpsの1対1接続(PtoP)の大容量長距離通信が出来る屋外用無線通信機器です。
通信距離は最大で900mで世界40か国以上で6万台以上採用されており、5G通信のバックホール通信としても活躍しています。
大きな特徴は免許が不要であること!また大きさも小さく、軽量なので設置も比較的容易に取り付けが出来、Wi-Fi等との電波干渉やレーダー検出時のDFSも心配がありません。
防災用無線通信、公道を跨ぐ建物間、配線が長距離で迂回配線が複雑になりがちな工場敷地内の建物間通信、大学キャンパス内の建物間通信など、その利用用途はさまざまです。

主な仕様

周波数&多重化 57-66GHz,TDD
チャンネル 500MHz幅 11のオーバラップしない独立したチャネル
変調&適応レート 5レベルのHitless Adaptive Bandwidth Coding and Modulation 最大25dbのゲイン上昇
最大QAM64
スループット(Mbps) 双方向合計スループット 最大1000 ※要追加ライセンス
リンク・バジェット(BER=10-6 内蔵アンテナの36dBiのゲインを含む 162dB
インターフェース GbE×3ポート
イーサネット機能 IEEE802.1dトランスペアレント・ブリッジVLAN,VLAN
スタッキング、4K VLAN
MEF9,14,21 準拠のイーサネット・サービス
Smart Pipes Transparent Port モード
Link aggregation:LAG およびLACP(IEEE 802.3ad) ※有線LAN側のみ。無線リンク不可
Ethernet Ring Protections Switching:ITU-T G.8032 ERPS ※要追加ライセンス
Link state propagation
16KB Jumbo Frame
設定可能なQoS-awareフォワーディング
8レベルの階層型QoS、以下のマッピングオプション:
 L2:802.1p,VLAN id.,L2:MPLS EXP,L3:DSCP
タイミング機能 Synchrous Ethernet, 1588v2 TC
EH-600TX:- EH-600T:〇
暗号化 AES 128ビット、256ビット
管理、プロビジョニング ゼロ・タッチ起動;イン・バンド、アウト・オブ・バンド管理
Web GUI(ローカル側とリモート側両方の設定)およびCLI
SNMPv2/3,TACACS+,RADIUS
Link OAM&Connectivity Fault Management(CFM): ※要追加ライセンス
IEEE802.3ah&IEEE802.1ag;performance monitoring:ITU-T Y.1731 ※要追加ライセンス
IPERF TCP/UDP負荷試験機能
電源供給 Poe+(IEEE802.3at)
26W(PoE出力なしの時);最大78W(PoE出力ありの時)
PoE出力 Port2とPort3(IEEE802.3at):
26W+26W/ 13W+40W/ 50W+0W
但しPoEインジェクタ使用を推奨
環境 動作温度:-45°~ +55℃
防水、防塵性能、IP67
寸法 ODU(0.5ftアンテナ一体型):16.5 x 16.5 x 10㎝
重量 ODU(0.5ftアンテナ一体型):1.8㎏
その他 現在、EH-600TXの取扱いはございますが、EH-600Tの取扱いはございません。
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MH-B100/MH-T200 PtoMPT 無線通信機

Siklu MH-B100/MH-T200は60GHz帯(V-Band)のミリ波で通信するマルチギガビット容量の無線機です。
狭いビームをを使って通信を行う為、物理的にも高い耐干渉性と信頼性で高いセキュリティを提供します。
通信距離は最大で300mで1台の親機MH-B100のベースユニットに最大8台の子機MH-T200のターミナルユニットを接続が可能です。
ベースユニット機器に回線引き込みが困難な環境でも、ターミナルユニットを起点としたり、EH-600TXのPtoPと組み合わせる事で、ネットワークの汎用性が期待できます。

パフォーマンス

  ベースユニット ターミナルユニット 備考
スキャニング範囲 90° 90° 自己調整機能
ビーム幅 20°/5° 20°/5°  
スループット デフォルト:500Mbps
最大1,800Mbps
デフォルト:100Mbps
最大1,000Mbps
SWライセンス追加で容量アップグレード可能
セキュリティ AES 128bit AES 128bit  
電力:
PoE-In on ETH1
10W(No PoE-Out)
50W(w/ PoE-Out)
10W(No PoE-Out)
50W(w/ PoE-Out)
PoEインジェクタ付属

主な製品仕様

トポロジー Point to Multi-Point / Point to Point
内蔵アンテナ 水平方向スキャンニング:90°
垂直方向ビーム幅:20
周波数 57-64GHz
チャネルおよびチャネル幅 2つのオーバーラップしない2160MHz幅のチャネル
変調およびコーディング 9つのレベルの適応変調&コーディング
ライン(物理)レート 最大2300Mbps
合計スループット 最大容量 1800Mbps -ライセンスに依存
※実際のスループットはBUとTU間のトラフィック発生状況や通信距離、無線環境、接続TU台数等により変化する。
※独自性能テストでは、TU1→BU→TU2の構成時上り/下り各350Mbps、合計1400Mbpsを確認。但し、使用環境によって変化すると思われる。
システム・ゲイン(リンクバジェット) 125dB(アンテナの利得を含む)
一般的な通信可能距離 250-300m
インターフェース BU:2xRJ-45 100/1000 Base-T + 1xSFP(1GbE or 2.5GbE)
TU:最大 3xRJ-45 100/1000 Base-T 
Terminal Units(TU) 最大 8 TU
イーサネット機能 IEEE802.1d Transparent Bridge / VLAN & VLAN スタッキング/
ジャンボ・フレーム
セキュリティ AES 128-bits
設定&管理 Zero-touch起動;インバンドおよびアウトバンド管理/
Web GUI(ローカル側とリモート側のワン・クリック設定)/CLI
SNMPv2/3,TACACS+,RADIUS
規格適合 無線:FCC Part 15.255 / EMC:Fcc 47CFR.part 15 / 安全:UL 60950
電源供給 PoE PoE-Outなしで10W(IEEE 802.3af)
PoE-Outありで50W(IEEE 802.3at+)
PoE出力 ETH2: 26W, 802.3at
ETH3: 13W,802.3af
※TU:RJ45が3ポートユニットの場合
環境仕様 動作温度範囲:-30℃~55℃,IP65
オプションで動作温度範囲:-45℃~55℃,IP67
寸法(HxWxD) 19x13x9㎝
重量 1.4㎏(取り付け金具含む)
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Siklu製品紹介動画

EH-600TXの取付紹介の動画です。

MH-B100/MH-T200の取付紹介の動画です。

ご利用シーン

道路を挟んだ建物間での無線通信、管理事務所と監視カメラを無線ネットワークで無線接続したい、広大な敷地の工場で建物間を無線ネットワークで接続したい等、動作温度も広く、防水性能も高い為、さまざまなシーンでの活躍が期待できます。
拠点間無線LAN通信

事例紹介

事例を御紹介します。

豪雪地帯でWi-Fi拡張!北海道の航空公園「たきかわスカイパーク」


「豪雪施設でWi-Fi拡張!」北海道の航空公園「たきかわスカイパーク」に降雪にも耐えうるミリ波中継でWi-Fiを設置

※サイト外へリンクします。

米子市 防災無線でFM局「DARAZ-FM」と拠点間無線LAN通信

鳥取県米子市では防災情報を防災行政無線の他、市民へ情報がいち早く正確に届くようさまざまな手段を用意しています。

  • 防災行政無線放送:市内各所の屋外スピーカ放送
  • 緊急放送テレホンサービス:防災行政無線が聞き取れなかった場合のフリーダイヤル
  • 米子市ホームページ:緊急時には市トップページに直接情報掲載
  • ケーブルテレビ・テロップ放送:ケーブルテレビ放送画面にテロップ掲載
  • メールサービス 
  • 防災用アプリ
  • YAHOO!防災速報 など

詳細は>米子市ホームページでご確認頂けます。

これらさまざまな情報伝達手段に加えて株式会社DARAZコミュニティ放送が運営するコミュニティFM局「DARAZ-FM」を通じて番組中に防災行政無線と同じ内容の無線放送が割り込んで放送される仕組みを構築し、通常のFMラジオ受信に加え、防災情報発信の際に自動起動機能を有して放送内容を確認する事ができるラジオ受信機の貸与も行っています。

報道資料:防災ラジオ事業の開始に付いて

米子市役所からFM局へはSiklu製品を使用し、直接通信が伝達できる仕組みを構築しました。

拠点間無線LAN通信

構築に当たっては株式会社メディアトライがシステム設計を行い、株式会社フェニックス<無線LAN.Biz>が技術支援を行いました。
通常通信に加えてメインの機器が故障してもバックアップ機で通信が継続出来るよう市役所とFM局の通信は冗長構成が取られています。

Siklu拠点間無線LAN通信における両端の見通しと設置の様子

2拠点間の距離は概ね370mありますが、対向側のSiklu無線機からの受信電力(RSSI)は「-43dBm」と大変強く受信出来ており安定した通信が出来ています。

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