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【無線LANについて】「家庭用無線LAN機器」と「企業用無線LAN機器」の違い

家庭用の無線LANと企業用の無線LANの大きな違いは、無線LANを利用する端末の数量とカバーするエリアの広さ、そして高い通信品質と安全性、安定性です。

家庭用アクセスポイントの場合

家庭用の無線LANはアクセスポイント(無線LANルーターの場合が多いようですが)の数はせいぜい1~2台ですが、サイトサーベイを実施することはまずありません。
ほとんどの場合、チャンネル変更で対応したり、仮にそれでも解決に至らない場合は廉価な製品の場合はあきらめてしまうといったケースが多いようです。
ちなみに、このWi-Fiで使用される無線LANの親機ですが、よく「無線LANルータ」と称されたり、短縮して「ルーター」称される事が多いのですが、厳密には無線LAN(Wi-Fi)の親機はルータとは呼びません。
無線LANの親機は「アクセスポイント」や、略してAP(エー・ピー)と呼びます。
「ルータ」とは異なるネットワークを相互に接続する機器の事をいいます。
プロバイダ接続の際にルータを使ってIDとパスワードを設定してインターネットに接続をしますが、これは家庭内のLANと異なるネットワークであるインターネット側ネットワークとの接続を行う為、ルータを使用しなければなりません。
では何故、アクセスポイントの事をルータと称されるケースが多いのでしょうか。
これは筆者の推測になりますが、一般のユーザが家庭内でWi-Fi環境を構築する為に、量販店の電気店等で「無線LANルータ」と呼ばれる製品を購入されたり、よく目にするからだと思います。
家庭用の「無線LANルータ」の呼称自体は間違いではありません。なぜなら、「無線LANルータ」とは「ルータ」と「アクセスポイント」が一体となった複合製品だからです。
家庭内でも無線LANルータを追加で設置する際は2台目のルータ機能をOFFに設定したりしますね。家庭で使用する場合は無線LANでカバーするエリアも企業オフィス程広くもなく、アクセスポイントの設置は1台で十分なケースも多いので、「ルータ」と「アクセスポイント」が一体となった「無線LANルータ」はコストパフォーマンスが高いと言えます。

企業用アクセスポイントの場合

企業用の無線LANはその同時接続の端末数が数10~数100台以上となるため、アクセスポイントの設置数も数10~数100台以上と大規模となる場合があります。また複数台で広いエリアをカバーし、同時接続に耐えられる性能と安定性、信頼性がアクセスポイントに求められます。企業用用途の無線LAN機器には高いセキュリティ性能やRADIUS、LDAPといった外部認証サーバーとの連携、ノイズに対する耐性強化等、多彩な機能と性能が実装されています。求められる顧客ニーズを満たす為、その機能を補うための高い処理能力を持ったハードウェアチップなどが使われアクセスポイント1台の価格も家庭用の物に比べて割高となります。

家庭用・企業用の違い
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