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【ソリューション事例】ホテル・旅館での利用

宿泊者から「無線LANは使えますか?」と聞かれていませんか?

よくホテル従業員の方等から、お客様の問合せで客室内や貸会議室やでインターネットの利用はできますか?無線LANの利用はできますか?といった問合せが増えているがどうすればいいですか等といったご相談を頂くケースが増えています。

ホテル、旅館などの宿泊施設に無線LAN設備を導入する事例が急増しています。

つい数年前までは、宿泊施設におけるインターネットの接続は宿泊室に有線LANの差込口を用意して、宿泊客様に有線LANでインターネットへ接続して頂く方法が一般的でした。

しかし、ここ数年ではiPhene、iPad、Andoroid端末等の驚くべきほどの急速な普及とブログ利用者やFacebook利用者の急増によって、宿泊客様や施設利用者様のニーズは劇的に変化しました。

様々な利用シーン

ビジネスマンによる無線LAN利用

これまで同様、ビジネスマンの宿泊はノートパソコン等を利用して、日報送信、会社のファイルサーバーへ接続接続、グループウェアの利用、IPによる電話会議を、さまざまな用途でインタネット接続を利用しています。

ファミリーによる無線LAN利用

最近では、ゲーム機が無線LAN機能が搭載される等、お子様が宿泊中にオンラインゲームを楽しむ事があります。またお父さん、お母さんはブログ等を活用して、旅の思い出をアップしたり、Facebookを活用して、近況等をアップしたりします。

外国人利用者による無線LAN利用

海外から来日して宿泊されるお客様は、国際電話を掛けるケースが極端に少なくなりました。利用者の多くは無線LANを利用して、端末のアプリケーションでIP電話を利用し、海外とのコミュニケーションをとっています。最近では音声のみの通話でなく、動画を使って相手の顔を見ながら通話が出来るテレビ電話のような通信も簡単に出来るようになりました。

貸し会議室・コンベンションセンターによる無線LAN利用

貸し会議室やコンベンションセンターにおける利用用途はさまざまですが、製品展示会や、社内研修、など、無線LANを使ってインターネットへ接続する用途が非常に増えています。

ホテル・旅館等の宿泊施設での外国人旅行者(インバウンド)

国土交通省観光庁によりますと、2013年日本を訪れた外国人旅行者は初めて1000万人の大台を超え、1036万人となりました。背景にはASEAN向け観光ビザの発給要件緩和の他、円安、LCCの就航拡大や政府によるビジット・ジャパン・キャンペーン(訪日旅行促進事業)等の官民連携・地方連携による成果があります。

ホテル・旅館などの宿泊施設にとって、インバウンド顧客をいかに獲得するか、非常に重要な課題です。

そのひとつとして私達は無線LAN環境の整備が重要だと考えます。

 

地域別インバンド旅行者の割合

日本政府観光局(JNTO)の報道発表資料によりますと、例えば2014年4月の訪日推計数を見ると、国別の訪日外客数数は上位から「韓国」「中国」「台湾」「香港」「タイ」「シンガポール」「フィリピン」「ベトナム」「インド」「豪州」、次いで「米国」「カナダ」「英国」「フランス」「ドイツ」「ロシア」となっています。アジア各地を始めASEAN諸国の伸びも目立ちます。
エリア別の割合で見ると、上位12位迄がアジアからの訪日で割合で言いますと約78%にも登ります。また米国カナダ等13位から18位迄は全体の約13.9%、それら以外がおよそ7.6%となっています。

※出典名:日本政府観光局(JNTO)

日本より欧米より高いアジアのスマートフォン普及率

スマートフォンの利用と聞くと、日本や欧米諸国が普及が進んでいるイメージを持つ方も多くいらっしゃるかもしれませんが、実はアジア太平洋地域でのスマートフォンの普及率は近年著しく伸び続けています。
ある調査結果によるとアジア太平洋地域のスマートフォン普及率は「シンガポール:87%」「マレーシア:80%」「オーストラリア:75%」「中国:71%」「タイ:49%」「インド:18%」「韓国:73%」だそうです。そして日本は25%、米国56%となっています。

訪日中に外国人旅行者が旅行中に困ったこと

国土交通省官公庁の調べによりますと、訪日中の外国人が「公衆無線LAN環境」に付いて「困ったこと」として挙げている人が36.7%、「最も困ったこと」として挙げている人が23.9%にも上っています。

宿泊先選びのポイントは「無線LANが使えるか」!

宿泊先を選ぶ際、インターネットを利用する人が増えてきました。最近では「(全館)無線LAN対応」等と表示する宿泊施設も増えてきました。ある調べによりますと「休暇で宿泊するホテルを選ぶ際の決め手は?」といった質問に対し、「無料の無線LAN利用」と答えた日本人が36%あったという調査結果があります。

また国土交通省観光庁の調べによりますと、外国人旅行者で「訪日中にインターネットを利用する」と答えた人は全体の90.8%、「訪日中に無線LANを最も利用したい場所は?」という質問に対し「ホテル」と答えた人は88.9%にも上ったという調査結果があります。

使い勝手の悪い日本の公衆無線LAN

最近では街の中でもあちらこちらに公衆無線LANスポットを見かける事が多くなり、大変便利になりました。非常に嬉しい事です。しかし、日本の公衆無線は外国人旅行者にとっては少し使い方が難しく感じているようです。駅・ホテル・レストラン・カフェ等で提供される公衆無線LAN、通信会社のサービスで有る事が多く、契約がないと使えないケースがあります。またA社と携帯電話を契約しているユーザはA社の公衆無線LANは使えるけど、B社の公衆無線LANは使えないといったケースがあります。また無料で多くのキャリアで対応している公衆無線LANサービスもありますが、利用者が多いと、極端に通信速度が遅くなったり、アンテナは強と出ているにも関わらず、電波干渉等の影響でインターネットそのものが出来ないといったケースもあります。そして、一度メールを送ってパスワードの発行を受けないと無線LANの利用が出来ないといったサービスもあります。決して悪い制度ではありませんが、手続き自体が外国人旅行者のみならず、日本人にも分かりにくい場合があります。せっかく便利のいい無線LAN、通信自体の品質が悪ければ意味がありません。使い方が分かり難く利用して貰えなければこれも意味がありません。セキュリティをしっかり確保しながらも、高品質な通信とシンプルな利用方法があります。

災害時の緊急通信用として!

大規模な災害の発生時、携帯電話が繋がり難くなり家族や知人、友人と連絡が付き難くなりました。この時に比較的通信が可能だった通信方法がPHSや無線LANとインターネットを使った通信方法でした。

通常は業務用・施設利用者用として提供する無線LANを災害時には無料の無線LANスポットとして簡単に切り替えて、一般無線LAN利用者に提供する仕組みがあります。

相互の思いやりと助け合いの精神を持った私達日本人こそ、こうした非常時への取り組みと計画を持つ事も私達は重要だと考えます。さらにこうした取り組みは企業の社会還元を通じて企業価値と社会信用を向上させる効果も期待できます。

ホテル・旅館での無線LAN導入の問題点

ひとくちにホテル業様への無線LAN導入といっても、その導入にはさまざまな問題点があります。

客室内への無線LAN提供

客室内へ無線LAN電波を到達させようとする場合、廊下へアクセスポイントを設置し、客室内をカバーさせようとすると厚い壁に阻まれて客室内に電波が到達しないといったケースが非常に多くあります。

客室外から客室内に無理に電波を届かせるために、廊下部分に大量にアクセスポイントを設置するケースも見られます。その場合、同一フロア間、上下階層間にて電波干渉の問題も発生します。

一方で確実に客室に電波を届かせるために各居室内にアクセスポイントを設置するとその導入費用も大変な設備投資費用になります。

私たちは豊富な経験により、できるだけ安価に客室内に無線LANの電波を届かせる手法を建物特性にヒントを得て気付く事ができました。すべての宿泊施設に当てはまるわけではありませんが、ホテル業様の建物特性に合わせて効率的に電波を行き渡らせる方法があります。

貸会議室・コンベンションホールにおける無線LAN利用

多数の多くの人々が集まる貸会議室やコンベンションホールにおいて、無線LANの電波環境は非常に苛酷です。近隣からの干渉波による影響や最近では無線LANを利用した携帯型のモバイルルータを持ち込む方も大変多く、干渉源として大きな影響を与えます。

また大変多くの人が同時に無線LANへ接続し、中には帯域を多く使うIP電話(VoIP)の利用も想定され、集中した過大な通信トラフィックは無線LANの通信に大きな影響を与え、その結果として、無線LANが繋がらない、繋がっても直ぐに切れる等といった障害に繋がります。

こうした障害は施設のネットワーク管理者へ苦情が集まり、通常業務にも大きな影響を与えます。

我々はこうした問題の中、数百人規模のコンベンションホールへ高品質の通信をご提供した経験があり、お客様にも高評価を頂いております。どこよりもベストな無線LAN環境の構築をお手伝いします。

このように宿泊施設にとって無線LANの利用の可否は、宿泊客様にとって予約時に宿泊先を決定するための大事な要素のひとつです!

ゲスト用と業務用を安全に同時に利用する

せっかく費用を掛けて導入する無線LANスポット!業務用としても利用したいといったご要望をよくお聞きします。

しかし、一方でゲスト用と業務用を一緒のネットワークにすると、セキュリティ上、利用者に社内ネットワークへアクセス等で情報漏洩等が心配といった声もよくお聞きします。

こうしたセキュリティリスクに対する不安が原因だと思いますが、ゲスト用と業務用を物理的に分けて運用しているケースもあります。しかし、こうした構築手法の場合、機材費も2倍、工事費も約倍になってしまいます。そして費用だけの問題だけではなく、どうしてもアクセスポイントの数も増えてしまうため、電波干渉によって無線LANの通信品質そのものが悪くなってしまう事が懸念されます。

しかし、こうしたセキュリティリスクを解消した上で1つのネットワークでゲスト用と業務用を同時に利用する事が可能です。

アクセスポイントの中には「マルチSSID機能」と言って、1つのアクセスポイントで同時に2つのSSIDを発行できる機器があります。

こうした「マルチSSID機能」を持ったアクセスポイントはSSID毎にネットワークを論理的に分ける事が可能です。

そして利用者自身のセキュリティを守る事も重要です。利用者のセキュリティを守る為には、「セパレータ機能」を使います。しかし、この「セパレータ機能」を使う場合、メーカーの仕様によっては、同一のアクセスポイントに接続した端末同士の相互接続を防止するだけの機能である場合があります。その場合、有線LANに接続しているPCが見えたり、他のアクセスポイントに接続しているPC等が見えてしまうケースがあります。「セパレータ機能」を使う場合、使用しようとしているメーカの仕様をしっかりと理解しておく必要がありますので注意が必要です。必ず、「ゲートウェイ(インターネットへの出口)への経路しか許可されない機能」である事を確認して下さい。

私達にはしっかりした技術とノウハウと実績があります。まずはお気軽にご相談下さい。

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