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無線バックホール方式アクセスポイント QX-C300

~本製品は販売終了となりました~
無線バックホール方式アクセスポイントQX-C300

無線バックホール方式

バックホール方式の比較

無線バックホール方式によって、これまで有線LANケーブルで接続していたネットワークの幹線を無線による通信に置き換えることができ、LAN配線が不要になり、LAN工事費用を削減する事が出来るようになりました。

有線LAN配線が困難な場所でこれまでLAN配線に土木工事が必要だったり、建物間で架空配線の為にメッセンジャーワイヤで引き回していた場所でも容易に導入する事ができます。

例えば
  • 公園リゾート施設遊園地のように広いエリア
  • 学校のように校舎が離れているところ、
  • 工場物流倉庫のように敷地内で建屋間が離れているところ
  • 道路を跨いだ事務所間
  • 工事現場のように建設の進捗によってアクセスポイントを移設・増設したい場所

などその活用方法はさまざまです。

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柔軟なネットワーク構成が可能

無線LANメッシュネットワーク・トポロジー

無線バックホール方式ならではの柔軟性!

有線LAN工事が難しい場所でも配線工事費負担を軽減する事ができます。

さらに2点間の距離が少し離れていても、高利得の平面アンテナを装着することにより拠点間を高通信品質に結ぶことができます。

また、万一中継アクセスポイントが故障し経路が断たれた場合でも、自動的に新しい経路にリルートしトポロジーを再構築します。そして無線LANでよく問題になる電波干渉の問題では4.9GHz帯の電波を使用する事により、電波干渉を軽減し、より安定的にネットワークを構築することができます。

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多段数でもスループット低下が少ないマルチホップ方式

無線通信をアクセスポイントで中継するマルチホップ方式は、これまで1段毎に約半分程度にスループットが低減してしまうといった問題があり、最大3ホップ程度を超えるとメッシュ方式の無線通信はほとんど利用価値がないと考えられてきました。

QX-C300シリーズではアップストリーム側とダウンストリーム側それぞれがハードウェア的に異なる無線モジュールを搭載し、さらにアクセスポイントとしても異なる無線モジュールを搭載しています。

さらにアップストリームとダウンストリームは異なる個別のチャンネルを割当てることが出来るマルチチャンネル方式無線バックホールとなっており、多段数マルチホップでもスループットの低下が少ない作りとなっています。

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屋外設置が可能

IP66に準拠した防水/防塵設計で通信機器には過酷な環境である屋外設置にも対応しています。

IP66とは、IPは保護等級を意味しており、日本工業規格で規定された防水防塵等級を表します。最初の左から1桁目は防塵で0から6等級まであり、2桁目は防滴で0~8等級まであります。

IP66とは
  • 粉塵が内部に侵入しない
  • 波浪または、いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響をうけない

を表し、耐塵形、耐水形に優れています。

さらに動作温度性能は-20℃~50℃、動作湿度も結露しない環境で10%~90%まで対応し、直射日光があたる環境ではソーラシールドを装着し、大事な機器を守ることが出来ます。

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無線メッシュネットワークの世代比較

無線バックホール方式のネットワークはこれまでもありました。例えば量販店などでも販売されている製品で部屋の中の無線LANが届きにくい所をカバーする中継器。これも無線バックホール方式の製品です。

初期の無線バックホールはアクセスポイント用の通信とバックホール通信を共有するもので、全てが同一チャンネルを使用するものでした。

第2世代になると、アクセスポイント用の通信とバックホール通信を2.4GHzと5GHzに分割して通信を行う物がありました。2.4GHzのアクセスポイント用通信はアクセスポイント毎に個別にチャンネルを設定し電波干渉を軽減させる事が可能ですが、5GHz帯でのバックホール通信では同一チャンネルを使用し、アップストリームとダウンストリームは同一の無線モジュールで通信を行います。

QX-C300ではバックホール通信がアップストリームとダウンストリームで異なる無線モジュールを使用します。その為、それぞれのチャンネルも異なるチャンネルを使用する事が出来ます。

またバックホールでは5GHzを使用しながら、アクセスポイント用通信においても2.4GHz通信と5GHz通信を併用して利用する事が可能です。

それぞれの通信が独立している為、マルチホップ通信においてもスループットが大きく低減することがありません。

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QX-C300 製品バリエーション

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QX-C300 製品仕様

項目 形名
QX-C300 QX-C300H QX-C300J QX-C300JH
無線
LAN
アクセス
ポイント
(2.4GHz/5GHz)
準拠規格 IEEE802.11 b/g/a/n/ac準拠
2.4GHz/5GHzの同時運用
リンク速度
(理論最大値)※1
802.11b :11Mbps、802.11g: 54Mbps、
802.11a: 54Mbps、802.11n :450Mbps、
802.11ac :1.3Gbps
内蔵アンテナ 3×3 MIMO
ビームフォーミング
バック
ホール
(5GHz)
準拠規格 IEEE802.11 a/n/ac準拠(W52/W53/W56)
IEEE802.11j準拠
(4.9GHz帯)※2
リンク速度
(理論最大値)
802.11a:54Mbps、
802.11n:450Mbps、
802.11ac:1.3Gbps
802.11a:54Mbps、
802.11n:450Mbps、
802.11ac:1.3Gbps、
802.11j (4.9GHz帯):600Mbps
外部アンテナ(別売) 3×3 MIMO
  指向性アンテナ
(ストレート型/
L字型)
○ ※ ○ ※
無指向性アンテナ
(ストレート型/
L字型)
○ ※ ○ ※
平面アンテナ
(長距離伝送用)
※3
× ×
※:QX-C300H/QX-C300JHでは、平面型アンテナに合わせた出力調整を行っている為、本体出力を抑えた仕様となっております。指向性アンテナ/無指向性アンテナをご利用時は、本体出力が制限されるため、QX-C300/QX-C300Jと比較して通信距離が短くなります。
無線バックホール
機能(理論最大値)
最大ホップ数: 20、最大分岐数: 20、
メッシュあたりのAP数: 50、
メッシュあたりの端末接続数: 6300※8
ビームフォーミング
暗号化方式 独自方式
有線
LAN
バック
ホール
LANポート 10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T
ポート数 2ポート (Uplink x 1, Downlink x 1)
端末接続数 最大126台 (2.4GHz: 63台、5GHz: 63台)※8
QoS IEEE802.11e WMM EDCA AC_BE/AC_BK/AC_VI/AC_VOを設定可
SSID マルチSSID 最大16個 (2.4GHz: 8個、5GHz: 8個)※8
ステルス SSID毎に設定可
VLAN SSID毎に設定可/
IEEE 802.1Q対応(タグVLAN)
セキュリティ 認証/暗号化方式 SSID毎に
Open、WEP、WPA/WPA2mixed-PSK、WPA2-PSK、
WPA/WPA2mixed-EAP(802.1X)、WPA2-EAP(802.1X)設定可
MACアクセス制御 アクセスポイント単位で最大で200台※8
RADIUS SSID毎に設定可
管理者アドレス制限 IPアドレス指定可
管理 SNMP v1/v2/v3
SNTP
syslog
設定 Web UI、無線LANソフトウェアコントローラー
言語 日本語/英語
環境設計 RoHS対応
環境性能※4 防水・防塵設計 ○ (IP66準拠)
動作温度※5 -20℃~50℃
動作湿度 10%~90% (結露しないこと)
耐風速性能 最大 60m/秒
物理的仕様※6 外形寸法
(幅x奥行x高さ)
(本体部)236 x 247 x 43mm
(突起含む)236 x 253 x 59mm※8
質量 約2.1kg(本体のみ)
盗難対策 ロック施錠用穴あり
電源※7 DC 12V 最大5000mA
(屋内向けACアダプターについては、別売オプションとして準備)
付属品 取扱説明書、取付用金具一式
※1 設置環境により通信速度は異なります。
※2 4.9GHz帯対応モデル(QX-C300J/JH)の利用には、無線局免許が不要な登録局に該当するため、登録申請が必要となります。 また、その運用には、第三級陸上特殊無線技士以上の免許が必要となります。
※3 送信できる空中線電力の規定により、平面アンテナを使用する場合、本体の電力を下げたモデル(QX-C300H/JH)をご利用いただく必要がございます。
※4 環境によっては、耐候ボックスの使用を推奨しております。
※5 無風状態に限ります。尚、低温環境下(-20℃~0℃)で起動する場合は、通電した状態で2時間以上放置してから再起動してください。-20℃以下の環境下でご利用の場合は、お取り扱い店にご相談ください。
※6 外形寸法、質量にはアンテナを含みません。
※7 屋外設置用電源については、設置工事業者様にお問い合わせください。
※8 2016年1月 商品仕様の訂正をさせていただきました。
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